野鳥がもっと大きく撮れる一眼デジスコ
花が咲き始めた桜の木にとまるイカル。横位置では左右に広い空間ができ、上下方向が寸詰まりになってしまう。縦位置で撮れば、適度に空間のあるバランスのよい写真が撮れる(撮影/叶内拓哉)
普通にカメラを構えると、画面は横長の「横位置」になります。
ところが、野鳥を撮る場合、左右が空いてしまうことも少なくありません。
そんなときは、カメラの向きを90度変え、
「縦位置」で撮ると収まりがよくなることがあります。
この画面の縦横の切り替えは
フォトアタッチメントの留めネジを緩めると、簡単に行えます。
本来、この留めネジはカメラの向きを変えるとき以外は締めておくものですが、
叶内さんは、いつでも縦位置と横位置の切り替えが瞬時にできるように、
留めネジを緩めた状態で使っています。
なお、この留めネジを緩めた状態で移動すると、機材を痛めてしまうこともあります。
移動時には、フォトアタッチメントの留めネジを締めることをお勧めします。
一眼デジスコとの出会いから野鳥撮影の世界に足を踏み入れた入門者はもちろん、
これまで双眼鏡やスコープで野鳥を観察してきたバードウォッチャーの方も、
一眼デジスコで鳥の姿を大きく撮れるようになると、新たな発見があるものです。
例えば、人気の高いカワセミについて。
このカワセミの羽が美しい青緑色であることはよく知られていますが、
光線状態によって緑色が強く見えたり、青が強く感じられたりします。
あるいは、羽の裏側には橙色の部分があるのですが、
こうした細かい部分のディテールは、写真に撮ることで
初めて気づかれる方が多いのではないでしょうか。
また、野鳥写真は撮れば撮るほど、被写体である野鳥への理解が深まり、
いつ、どこに行けば、その鳥に出会うことができるのか、
どんなことに気をつければ、上手に撮れるのか、自然と身についてきます。
野鳥との出会いを増やし、野鳥を撮るチャンスを増やすためにも
一眼デジスコを担いで、フィールドへ出かけましょう。
おしまい