野鳥がもっと大きく撮れる一眼デジスコ

デジタル一眼レフではじめる超望遠撮影

Vol.1 はじめての野鳥撮影

三脚の立て方の工夫

写真:三脚の立て方
三脚を写真のように立てると、すぐに体を脇に寄せられる(左写真)
さらに三脚の脚を持ち、脚をすぼめれば、人の通行を妨げない(右写真)

三脚を立てるとき、2本の脚を手前に、1本の脚を前方に出すように
写真撮影の解説書には書かれています。
しかし、狭い山道や木道で野鳥を撮るときは、このセオリーに反する三脚の立て方を
叶内さんは薦めています。

「2本の脚を前方に出し、1本の脚を手前に立てます。
この立て方の利点は、道の端にサッと避けられることです。
他の方が後ろを通るとき、自分の体を脇に寄せ、三脚の脚を持ち、
脚をすぼめるように一歩前に出ると、
通行の妨げにならなくなります」と叶内さんは実演(写真)してくださいました。

「道幅に余裕があって、後ろを通る人の妨げにならないときでも、
このように前に避けるようにすると、お互い気持ちよく撮影できるのでオススメです」
このような心づかいも撮影を楽しむものとして持ちたいものです。

双眼鏡は自然観察に欠かせないアイテム

  • 写真:GENESIS33
    叶内さんも愛用のGENESIS33は、視野が広く、贅沢な高性能レンズを使用した口径33mm、8倍の双眼鏡
  • 写真:双眼鏡使用の様子
    首からストラップで提げていれば、鳥をすばやく見つけられる(左写真)
    最短合焦距離が、1.5mと短く、足元の草花を立ったまま拡大して見ることもできる。野鳥観察だけでなく、自然観察全般に役立つ双眼鏡(右写真)

叶内さんは鳥を見つけると、まず首から提げた双眼鏡でその姿を確認します。
「鳥の種類を確認したり、口にエサや巣作りの材料をくわえていることもあるので、
そうしたものを双眼鏡で詳しく見ます」と叶内さん。

双眼鏡は一眼デジスコのように三脚を立てなくてもいいですし、
歩きながらでもサッと鳥を確認できる便利なアイテムです。

また、鳥だけでなく、季節の花々を大きく見る際にも活用できるので、
自然の中を歩く際には、双眼鏡は持ってゆきたいものです。

双眼鏡には、大きさ、価格によって、さまざまなタイプがありますが、
叶内さんのオススメは、倍率は8倍、口径が30〜40mmの中口径タイプ。

倍率は欲ばると、鳥の姿を視野に収めるのが難しくなりますし、
手ブレで見づらく感じます。

手軽な口径25mm前後のコンパクトタイプを選びがちですが、
口径が30mm以上になると、羽根の細部までクッキリ見えるようになるので、
中口径タイプをオススメします。

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野鳥を撮るなら1冊は持っていたい野鳥図鑑

  • 写真:野鳥図鑑
    野鳥図鑑は写真が命。掲載されている300種の野鳥写真をすべて叶内拓哉さんが撮影した『ポケット図鑑 日本の鳥300』(文一総合出版)はオススメ
  • 叶内拓哉 一眼デジスコアルバム:BIRD WORLD
    「BIRD WORLD」の叶内拓哉さんの作品アルバム

国内で普通に見られる野鳥は300種以上いるそうです。
カワセミやオオルリ、キビタキなど、ハッキリとして特徴のある鳥の名前は
すぐに覚えるかもしれませんが、撮影していると名前がよくわからない鳥に
出会うことがあります。

そんな鳥の種類を確認するのに欠かせないのが野鳥図鑑です。
数千円する分厚い図鑑もありますが、
最初はポケットサイズの野鳥図鑑でも十分です。

野鳥図鑑が1冊あれば、自分が撮った鳥の種類を確認できるだけでなく、
眺めているうちに、撮りたい鳥が見つかるかもしれません。

デジスコアイテム解説

また、鳥の名前を調べる場合に、
インターネットを使うこともオススメします。
中でも「BIRD WORLD(バードワールド)」は、
一般の方の投稿を元に作られる「みんなで作る野鳥図鑑」をはじめ、
名前がわからない鳥の写真を投稿すると、名前を教えてくれる「この鳥なあに?」、
キレイに撮れた写真を多くの人に見てもらえる「野鳥アルバム」など
野鳥撮影を楽しむ方の情報交換の場として、大いに活用されています。

なお、今回、お話をうかがった叶内拓哉さんの作品も、
「BIRD WORLD」の「野鳥アルバム」に掲載されているので、
ぜひ、一度、訪れてみてください。

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