8月、まだ暑い盛りですが、野鳥の世界では秋の渡りが始まっています。山野の鳥はすっかり姿を隠してしまいますが、海辺に目を向けると、シギやチドリが潮の引いた干潟や砂浜で盛んにエサをついばむ姿が見られます。
シギやチドリの仲間は、繁殖地であるユーラシア東部と越冬地である東南アジアやオーストラリアなどを行き来する途中、春と秋の2回、日本列島に立ち寄ります。日本で繁殖する夏鳥でも、越冬する冬鳥でもなく、渡りの途中に中継地として日本に立ち寄る習性から、「旅鳥(たびどり)」と呼ばれています。
古来より「千鳥」と歌にも詠まれるチドリの仲間。長い脚で器用に砂地を歩き、忙しなくエサを探す姿を見せるシギやチドリの姿を撮ってみましょう。