夏は野鳥撮影が難しくなる季節です。繁殖期が終わり、7月末ともなると換羽期(羽毛が抜け替わる時期)に入り、鳥たちは目立つ場所に出てこなくなります。森を歩いても、さえずる声は聞こえますが、姿を見ることは少なくなります。
一方、水辺に目を転じると、サギの仲間が活発に動き回る様子が見られます。ダイサギ、チュウサギ、コサギなどの白いサギが河川や水田などでエサを探しますし、海岸や干潟ではクロサギを、池や沼などでは小型のヨシゴイを見ることがあります。
なお、水辺にいる姿や水田に立つ姿をそのまま撮るだけでなく、エサを獲る瞬間や飛び立つ瞬間など、生き生きとした姿を狙うと、写真が動きのあるものになります。また、ハスの花が咲く池や沼では、鮮やかな花を画面に取り込んで季節感を出すようにすると写真が一層引き立ちます。