JCM-Vシリーズ

JCM-Vシリーズ

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型式 対応フォーマットサイズ(型) 焦点距離(mm) 絞り範囲(F値) フォーカス範囲 (m) マウント 画角
(水平°×垂直°)
外形寸法 (mm)
4/3 1.2 1.1 1 1/1.2 2/3 1/1.8 1/2 1/3
LM5JCM-V - - - - - 5 F2.8/F4/F5.6/F8 0.1〜∞ C 82.4×66.9 Φ43×38.4
LM8JCM-V - - - - - 8 F1.4/F4/F8/F16 0.1〜∞ C 56.5×43.9 Φ33×41.6
LM12JCM-V - - - - - 12 F1.4/F4/F8/F16 0.15〜∞ C 38.3×29.1 Φ33×37
LM16JCM-V - - - - - 16 F1.4/F4/F8/F16 0.2〜∞ C 30.0×22.7 Φ33×36.5
LM25JCM-V - - - - - 25 F1.4/F4/F8/F16 0.2〜∞ C 19.6×14.8 Φ33×39.5
LM35JCM-V - - - 35 F2/F4/F8/F16 0.2〜∞ C 14.4×10.8 Φ33×38.8
LM50JCM-V - 50 F2.8/F4/F8/F16 0.2〜∞ C 9.6×7.2 Φ33×56.2

特長

JCM-Vシリーズは、JC1MSシリーズの光学性能をベースに耐振動性、衝撃性を高めた高解像度レンズです。

  • 高精細2/3型(Φ11mm)センサーに対応したCマウントレンズ
  • 耐振性、耐衝撃性に優れた機構設計
  • 交換式アイリスプレート採用により、アイリスの擦れによるゴミの発生を防止。
  • 交換式アイリスプレートにより調整を行わずアイリス設定が可能。
  • 内部構成ガラスを接着化。光軸のズレによる解像度低下を防止。
  • つまみネジを廃止したメカ機構。ネジ位置を気にせず設置可能。
  • フォーカス調整についてダブルナット仕様を採用。
     相対回転を抑えることで緩みリスクを最小限に回避。
  • 固定アイリス

    羽根の代わりにF値を設定したリングを組み込み絞りを固定。開放F値を基準として、F4、F8、F16の3種類のリングでF値の設定が可能

    ※ それ以外のF値についてもカスタマイズにより作成可能。

  • フォーカス調整

    マウント側鏡筒部(黒い部分)のナットを緩めてフォーカスを調整し、赤いナットを締めることでフォーカスを固定する二重ナット方式

 

耐振動・耐衝撃性能に優れた設計

JCM-Vシリーズは振動・衝撃環境で使用するうえで発生する様々な課題・リスクに対応したレンズとなり、様々な環境・アプリケーションでご使用いただけます。

アプリケーション例

  • フォークリフト

    段差を乗り越える際や緊急停止時に衝撃が発生

  • 食品製造ライン

    つまみネジが脱落することで異物混入リスク

  • ベルトコンベア

    一定の振動が常時発生

  • ロボットアーム

    ロボットアーム動作により振動や衝撃が発生

振動・衝撃環境での課題・リスク

一般的なマシンビジョンレンズでは、振動・衝撃環境で使用するにあたり多くの課題やリスクが発生します。

  • ゴミによる誤検知

    • 一般的な産業用レンズのアイリス機構では、アイリスの摺動を繰り返すことで、擦れによるゴミが発生する可能性があります。

    • 発生したゴミが映り込むことにより誤検知を誘引することがあります。

  • 光軸のズレによる解像度の低下

    振動・衝撃の外的要因により、光軸のズレを引き起こすことがあります。その結果、解像力が低下し期待する画像が得られないことが考えられます。

  • ネジ脱落による異物混入リスク

    一般的な産業用レンズでは、アイリス・フォーカス調整につまみネジを使用します。振動・衝撃の外的要因により、これらのつまみネジが脱落することがあり、異物混入を引き起こすリスクがあります。

これらのリスクにより生産効率の低下、最悪は生産ラインの停止という事態を招きかねません。

JCM-Vシリーズによる解決

  • ゴミによる誤検知

    1. 交換式アイリスプレート

    羽の代わりにF値を設定したプレートを組み込み、絞りを固定します。これにより、アイリスの擦れによるゴミをレンズ内に発生させず、常にクリアな状態を保ちます。また、任意のアイリスプレートによりアイリス設定が行えため、調整が必要ありません。

  • 光軸のズレによる解像度の低下

    2. レンズとメカの接着固定

    レンズを構成するすべての内部構成ガラスを接着化しています。これにより、振動や衝撃がかかる環境下においても像位置がズレることがなく抜群の強さを発揮します。

  • ネジ脱落による異物混入リスク

    3. ダブルナット仕様

    アイリスに加えフォーカス調整においてもつまみネジを使用しないメカ設計になります。フォーカスの固定に際しては、ダブルナット仕様を採用、相対回転を抑えることで緩みリスクを最小限に回避します。つまみネジがないためネジ位置を気にせず設置が行えます。
     
    ※耐振性能の強化の為に、各ねじ部へ緩み止め接着剤の塗布を推奨します。

試験結果

※1 JIS C 60068-2-6準拠 
※2 JIS C 60068-2-27準拠 
※3 MIL-STD-810G SHOCK準拠 
※4 焦点距離によります
※5 数値は参考値であり保証値ではありません
 ● 試験時は各ねじ部に緩み止め接着剤を塗布しております

説明動画