<< INDEX PAGE
作例は下記機材で撮影しています。
@スコープ
KOWA
TSN-884 PROMINAR
TSN-774 PROMINAR
Aアイピース
KOWA
ワイドズームアイピース
TE-11WZ
PROMINAR
Bアダプター
デジスコ
ドットコム
TurboAdapterP2
究具04 バリアブル
カプラーVCA-1
TurboAdapterBR-S100
Cカメラ
キヤノン
PowerShot S110
Eレリーズ
デジスコ
ドットコム
デジスコケーブル455US
E照準器
デジスコ
ドットコム
究具02マルチドット照準器
システム
F液晶フード
デジスコ
ドットコム
ルーペ付3インチ
液晶モニターフード
HD-30WMC
Gバランスプレート
デジスコ
ドットコム
ヒップサポート付ロング
プレートTurboGear
HSP-1K
H雲台
デジスコ
ドットコム
究具01 ジンバル雲台
I三脚
GITZO
2型3段カーボン三脚
GT2531
キヤノンPowerShot S110の製品情報はこちら
http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/powershot/s110/
取材協力:(株)デジスコドットコム
1)
TE-11WZへTurbo Adapter P2の取り付け
2)
Turbo Adapter BR-S100を装着
3)
究具04 バリアブルカプラーVCA-1の取り付け
4)
デジスコケーブル455USの取り付け
5)
究具02 マルチドット照準器システムの取り付け
6)
ルーペ付 3インチ液晶モニターフード HD-30WMCの取り付け
7)
スポッティングスコープのKOWA TSN-884/774 PROMINARに
1)
で組み合わせたものを取り付け、究具01ジンバル雲台に装着。これらを三脚 GITZO 2型3段カーボン三脚 GT2531に装着。
8)
完成
カメラのズームワイド端では、アイピースのズーム全域でこのように周辺にケラレが発生します。この写真のようにケラレの幅が左右違うことは個体差としてあります。
カメラのズームをワイド端からテレ側に操作し、ケラレが消えた位置より少しテレ側の領域(35mm判換算焦点距離50〜70mm)が画質と撮影条件の点で一番のオススメです。
カメラのズームのテレ端です。一応、写せますがカメラブラケットのセットが悪く、カメラとズームアイピースとの光軸がしっかり合っていないと周辺減光が出る場合があります。また、テレ端での撮影は高度なレベルの撮影技術が要求され難しくなります。
S110とTE-11WZとの組み合わせでは、をデジスコで使用した場合、TE-11WZで25〜60倍のズームとカメラズーム5倍との両方が使えます。
2つのズームの組み合わせは無限ですが撮影操作が難しくなるような組み合せは避けたほうが良いでしょう。
TE-11WZは光学設計やレンズ設計がしっかりしているのでカメラのズーム位置は固定してズーム効果はTE-11WZに担わせるのが良いと思います。
使い方としては、TE-11WZを25倍にセットして、カメラのズームをワイド端からテレ側に操作し、ケラレが消える位置より少しテレ側にします。(S110カメラ焦点距離10mm〜15mm)
その位置で究具04 バリアブルカプラーVCA-1を使ってカメラとTE-11WZのレンズ間クリアランスをレンズが衝突しない近接した位置に調整してください。
その際のゲージ位置を覚えておくと良いでしょう。(S110およびTE-11WZの個体差やカメラのズーム位置によってレンズ間クリアランスは変わります。)
TE-11WZの25倍(ワイド端)でピント合せをすれば、60倍(テレ端)までズームアップしても、スコープのピント位置を変える必要なくカメラのオートフォーカス(以下、「AF」と表記)の調整範囲にあるので、野鳥が動かなければ簡単にズーム撮影ができます。
TE-11WZの60倍(テレ端)は光学性能的には問題なく機能しますが、ブレ回避に高度な撮影技術を必要とします。特に被写体が暗く光量の少ない場合などは40倍ぐらいまでで撮影したほうが良いでしょう。
ワイド端25倍を多用
デジスコは低速シャッターでも撮影できますが、よりシャッター速度が稼げるならそのほうがブレを回避して撮影成功率が高まります。
また、ISO感度を上げて高感度撮影をすればシャッター速度を上げることはできますが画質が悪くなります。そこで、よりワイド側で撮影することで光量を多くしてシャッター速度を上げることができます。
当然、テレ側よりもワイド端の25倍のほうが明るいわけですから、無理をして高倍率を狙わずに25倍にセットして待機し、野鳥にピントが合ったら連写するというスタイルが良いと思います。
もしズーム倍率を上げていく場合は、野鳥がゆっくり止まってくれている瞬間を狙うのが良いでしょう。
ワイド端での撮影のメリットは視野角が広く野鳥を探しやすいこと、光量が多いのでブレ回避ができること、ズームアップのベース操作となること、トリミングの自由度が高いことです。
撮影操作をシンプルに
ズームアイピースとカメラのズームの組み合わせは無限にあると言えます。しかし、撮影中にアイピースとカメラのズームを両方操作してしまうと「基準」がなくなってしまい、 撮影中にシステム全体のズーム位置がわからなくなって、結果迷子になってしまったということになりかねません。
TE-11WZはカメラ倍率を50mm〜70mm(35mm判換算焦点距離)に設定すればケラレ無く、安定した画質で撮影ができますので、ここを基準とし、カメラのズーム位置は一定にセットしましょう。そして撮影中はカメラのズームには触らずに、操作のしやすいTE-11WZのズームリングのみを使うようにしましょう。
25倍〜60倍(35mm判換算焦点距離1500〜3600mm)までの光学2.4倍ズーム撮影が快適に楽しめます。
ピント合せもカメラAFに任せる
S110はコントラストAFであるために、若干ゆっくりな動作となります。しかし、ピント精度はかなり野鳥撮影向きの位置で合わせてくれる傾向があるので好感が持てます。
TE-11WZの特徴は、25〜60倍まで被写体までの距離が同じであれば、スコープのピント合せ操作をし直さなくてもカメラAFの調整範囲でピントが合います。
最初にTE-11WZのズームワイド端の25倍で被写体にピントを合わせれば、ズーム操作をしてもスコープピントはそのままでカメラAFだけで合焦できます。これも、シンプル撮影につながる大きな特徴です。
ISO感度は400まで
S110は、従来のCCDコンパクトデジタルカメラに比べノイズレベルを1/4にすることができたダイナミックレンジの広いCMOSコンパクトデジタルカメラです。しかし、ISO400を超えるとノイズレベルは急速に悪化するため、デジスコでの撮影においてはISO400までを使用範囲とすることが良いと思います。撮影者のスキルが上がれば無振動撮影ができるので、被写体ブレが止まった瞬間にデジイチを上回るような鮮明な作品を写すことができます。
動きの少ない被写体を狙おう
秒間2.1コマの連写性能は他社のデジスコ撮影向きデジタルカメラの高速連写性能と比較するとさすがにゆっくりしていると感じます。しかし、低ISO感度で撮影した作品はピクセル等倍にしても滑らかで嫌味のない表現をしていますので、S110では無理して動きの激しい飛翔写真などを狙わずに、じっくりと動きの少ない被写体を写すことが良いと思います。
また、贅沢なXDレンズを2枚も使用したTE-11WZの素性の良さと合わせれば、コーワスポッティングスコープが本来もっている光学性能を引き出し、鮮明で色鮮やかな発色を低ノイズで撮影することができます。
もちろん25倍という低倍率での撮影ができるので、広い視野角を生かした飛翔写真にチャレンジすることもできます。
従来のコリメートデジスコは、単焦点アイピースと3〜5倍ズームコンパクトデジタルカメラとの組み合わせで、カメラのワイド側のケラレや絞り位置、カメラとアイピースとのレンズ間クリアランスの関係で部分的な画質を犠牲にしながらの撮影を強いられていました。
また、従来のズームアイピースの場合、一応撮影もできますが視野角が狭く単焦点アイピースに比べ、シャキっとした画が出せなかった経験があり、撮影は諦めていた感がありました。
しかし、質の良いTE-11WZの出現により、25〜60倍までケラレなく、しかも、カメラの一番画質の良い部分を使って、アイピースズーム全域において著しい画質低下も無く楽しめることは、コリメートデジスコにとっては革命的なことです。
発色・解像感とも単焦点アイピースを上回る(ピクセル等倍)
カメラのズームをワイド端からテレ側に操作し、ケラレが消えた位置より少しテレ側の領域(35mm判換算焦点距離50〜70mm)が画質と撮影条件の点で一番のオススメです。
TSN-884の光学性能を生かした解像感とボケ味
【シメ】
【メジロ】
【ヤマガラ】
キヤノンのPowerShotシリーズはS80、S90、S95 と歴代デジスコ用カメラとして活躍してくれたシリーズです。
正常進化を進めていたPowerShotシリーズも、S100を契機に大きな革新があり、
次のような画期的進化を遂げました。
EOSで培った技術を最適化したCMOSセンサーを新たに採用。
しかもS95のCCDセンサーと同じ、1/1.7型の開発に成功。受光面積(光を取り込む面積)が大きいため、高画質化をはじめ、さらなる低ノイズ&高感度化を実現。1210万画素という大容量データも、4チャンネル読み出しにより高速に処理することができます。(キヤノンWEBサイトより抜粋) 実績のあるCCDセンサーをCMOSセンサーに変更することによりすべての設計が変更になったと思われます。
発色や表現力に不安もありましたが、従来のCCDセンサーシステムに比べ同等以上の画質に進化しています。
映像エンジンは、いよいよ第5世代へ。キヤノンが積み重ねてきた技術の結晶ともいえるDIGIC 5が遂に完成。
従来を大幅に上回るノイズ除去能力により、薄暗いシーンや夜景スナップに大きな効果を発揮します。さらにマルチエリアホワイトバランスやフル画素での高速連写など、数々の高性能化を実現しました。(キヤノンWEBサイトより抜粋) 超高速、省電力と定評の高いDIGIC5をコンパクトデジタルカメラに採用しているわけですから、ある意味ではオーバースペックと言えるほどの映像エンジンが採用されていると言えます。しかし、適切で精緻なノイズ処理とその速度、記憶色を見事に再現できていることには驚かされます。また、処理速度やアルゴリズムが秀逸なため、インターフェイスに対する不満も最小レベルで快適にデジスコ撮影を楽しむことができる源泉になっていると思います。
F2.0レンズが取り込んだ画像情報から、CMOSセンサーとDIGIC 5がノイズを除去。画質の大幅な向上とともに、ISO6400までフル画素で増感できるようになったことで、光と影の明暗差をより自然に、階調豊かに描きます。(キヤノンWEBサイトより抜粋) 従来のデジスコ撮影では最低ISO(ISO80~100)にこだわってノイズを最低限にすることに終始していました。しかし、メーカーから広報されているように「従来機種と比べノイズ発生レベルを1/4に抑える・・」ということから解釈すると、従来ISO100で撮影していた場合のノイズレベルで4倍のISO400で撮影ができるということになります。つまり、シャッター速度を従来の4倍にできるというメリットがあります。
実際の実験結果からもデジスコ撮影においてISO400までは常用できるという結果を示しています。
もちろんISO100のような低感度にすればよりノイズレベルは低くなるので更に高画質な撮影も狙えます。
PowerShot S95に比べ、ズーム倍率が約3.8倍から5.0倍(35mm判換算焦点距離120mm)に拡大しました。(キヤノンWEBサイトより抜粋) S95の焦点距離は(以下35mm判換算焦点距離)28mm〜105mm。S100/S110の焦点距離は24mm〜120mmです。
ワイド側40mm程度まではケラレが発生するためS95の場合は40mm〜105mmの2.6倍ズーム、S110の場合は40mm〜120mmの3倍ズームとなり、実質的な焦点距離の範囲延長がなされています。焦点距離120mmでもF5.9と明るいのでデジスコ撮影にはありがたいレンズです。
TSN-884/TE-17Wでの組み合わせで1200mm〜3600mm、TE-11WZの場合は1000mm〜最大7200mmのズーム撮影ができます。
S95の連写速度は1.9コマ/秒(無限連写)。慣れるとこの速度でも充分なのですが、より連写速度が速いほうが好ましく、S110においては2.1コマ(無限連写)と若干ですが改善されています。
実感としても良好でデジスコ撮影では普通に思えます。 また、ハイスピード連写HQに設定すれば、ISO感度の指定などはできませんがフル画素で10コマ/秒(最大10コマ連続)撮影ができます。
ISO設定はAUTOになるため高めの感度となり暗い環境ではノイジーな画質になることが多いでしょう。しかし、明るい環境であれば超高速連写で動きのあるシーンを撮影できる資質をもっています。この際の書き込み時間も3〜4秒と短く、実用的な要素と言えます。
デジスコ用途に多用されていることもありキヤノンのIXYシリーズ、PowerShotシリーズは、ともに総合的な使いやすさは「標準」として位置付けられています。
例えばレリーズボタンの半押し・全押しのストロークやタッチ、応答速度など、操作ダイヤル・ボタンなどの配置や大きさ・形状そして操作プロセスなども重要な要素です。液晶画面の明るさ・色合い・解像度・ピークピント表現・速度・表示タイミングなど細かく評価すればメーカー個々でそれぞれ個性があります。
その中で、このS110は極めて優秀なレベルでまとめあげられています。
カメラの背面
カメラの上面
■モードダイヤル … Av(絞り優先モード)に設定状況やお好みによりP(プログラムモード)でもOKです。
MENUボタン を押した後順番に設定する項目
●カメラマーク
AFフレーム
一点
スポット測光枠
AF枠連動(中央固定でも可)
AFフレームサイズ
標準(小でも可)
セーフティシフト
切
デジタルズーム
切
ウィンドカット
切
ピント位置拡大
切(拡大表示が使いたい場合は、入にしてください。)
撮影の確認
切
サーボAF
切
レビュー表示
設定不可
コンティニュアスAF
切(状況に合わせて入でも可)
目つむり検出
設定不可
タッチシャッター
切(入でも問題ありません)
情報表示設定
お好みの項目にチェックマークを入れて下さい。
AF補助光
切
手ブレ補正
切
MF拡大表示
切
日付写し込み
切
セーフティMF
切
個人認証設定
ご都合に合わせて設定して下さい。
ストロボ設定
特に設定しません。
コントローラーリング登録
お好みに合わせて選択してください。
ISOオート設定
特に設定しません。
RINGFUNKボタン機能登録
お好みに合わせて選択してください。
高感度時NR
特に設定しません。
カスタム登録
以上の項目とFUNCボタン設定、ズーム位置を決めて登録して下さい
●工具マーク
消音
しない(音が気になる時は、する)
節電
オートパワーオフ・・・切、
ディスプレーオフ・・・3分
音量
工場出荷状態のままです。
単位
m/cm
音の選択
お好みでお選び下さい。
水準器
必要な場合調整して下さい。
機能ガイド
入
ビデオ出力方式
NTSC
エリア設定
家マーク(自宅)は設定済。
飛行機マーク(訪問先)は未設定。
HDMI機器制御
切
日付/時刻
設定済
タッチパネル感度
標準
液晶の明るさ
工場出荷状態のままです。
(白点3個)
無線LAN設定
工場出荷時のままです。
起動画面
お好みでお選び下さい。
著作権情報
工場出荷時のままです。
カードの初期化
撮影前、初期化する場合に使用します。
認証マーク表示
工場出荷時のままです。
画像番号
通し番号
言語
日本語
フォルダ作成
工場出荷状態のままです。
カメラ設定初期化
工場出荷時の初期状態に戻す時に使用
レンズ収納時間
1分
●☆マーク
マイメニュー設定
お好みで設定下さい。
●ファンクション/セットボタン を押した後順番に設定する項目
Dレンジ補正
切
アクティブ
お好みに合わせて選択してください。
ISO
最低感度80で設定下さい。(場面に応じて最大400までお使い頂けます。
測光方式
中央部重点平均測光
ホワイトバランス
AWB(天候に合わせて太陽光、くもりもOK)
NDフィルター
OFF
マイカラー
基本は切(※カスタムカラーでシャープネスを下げるとノイズを軽減できます。)
アスペクト比
4:3
ブラケット
OFF
画像記録タイプ
JPEG
連続撮影機能
連写またはAF連写
解像度
ファイン L 12M 4000×3000 (MENUボタンでクオリティの設定可能)
セルフタイマー
OFF
画質
フルハイビジョン 1920×1080
※スピードライトの設定は発行禁止にしてください。
※順光時の露出補正値は「-1/3〜0」がお勧めです。条件によって適時調整してください。
※記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。
<< INDEX PAGE
PAGE UP ▲
プライバシーポリシーについて