発売日:2006年3月17日
インターフェイス
2.5型大画面高輝度液晶、約1200cd/m2の液晶バックライト採用で大画面かつ明るく見やすい液晶モニターです。特に屋外での見やすさが前モデルのEX-Z750より格段に向上しています。明るさは3段階設定できますが、あまり明るくし過ぎると露出決定の感覚が変わってきますので、設定は「0」がお勧めです。 液晶画面は11.5万画素と画素数が少なめですが、意外とピントの山は掴みやすく余計な誇張もないので気持ちよく使えます。 画面への情報表示は必要なものが整然と表示され鬱陶しく感じません。 明るさアップですが、省電力設計になっていますので、電池の持ちもアップしました。
操作性
EX-Zシリーズの操作応答性は業界トップクラス。EX-Z850もレスポンスの良さを継承しきびきび動作します。 この機種[EX-Z850]から絞り優先AE(A)、シャッタースピード優先AE(S)、マニュアル露出(M)が装備されました。自分らしさを表現できる作品づくりが楽しめるでしょう。デジスコでは、少しでも速いシャッター速度を得たいので絞り優先AE(A)モード、絞り開放の設定での撮影をお勧めします。 モードダイヤル、コントロールボタン、EXボタンなど各種ダイヤルやボタンの位置はよく考えられていて慣れれば自然の指が届き操作性も良好です。 連写機能もアップしています。通常連写は決して速くはないのですが、メモリーの空き容量いっぱいまで連続撮影が可能となりました。途中でフリーズすることなく快適に撮影できます。高速連写の設定もありますが、こちらは3枚まで撮影、更にISO感度がオート(高感度寄りに設定される)となってしまう為お勧めできません。 デジスコ撮影で気になる部分としては、パワーオフすると連写設定や露出補正の設定値がデフォルトになってしまうことです。電源を切っても設定を記憶できるモードメモリ設定にこの項目が無いのは唯一残念なところです。 AFの合焦性能は良好で機敏かつ正確なピントを導いてくれます。他機種と比較してもトップクラスの合焦性能でしょう。オートフォーカスの測定範囲(AFエリア)はスポット、マルチ、フリーの3種が選択できますが、初心者はカメラ操作に慣れるまではマルチを使用して、慣れたら半押しフォーカスロックを活用しながらスポットやフリーに移行するのが良いかと思います。
画質
動画について
EX-Z850は、VGAサイズ(640×480pixels)、秒間30フレーム、MPEG-4準拠と本格的な動画撮影機能を搭載しています。また、徹底した高画質処理により高品位な画質と長時間の撮影を実現、更にノイズ軽減フィルターの搭載により、再生時に気になる動画特有のノイズが大幅に低減されました。 ビデオ&スコープで楽しむ「ビデスコ」は機材が大袈裟になりがちですが、EX-Z850ならばデジスコ撮影スタイルのままで動画撮影できますのでデジスコ感覚で綺麗な動画が楽しめます。
まとめ
EX-Z850は上位機種レベルの基本性能を継承し機能も充実しています。この機種には撮影モードに絞り優先AE(A)、シャッタースピード優先AE(S)、マニュアル露出(M)が装備されました。フルモード搭載で自分らしさを表現した作品づくりも楽しめることでしょう。また、連写性能やレンズ性能も格段に向上し更に出力される画像は上位機種を凌駕するといっても過言ではありません。 2006年5月にはEX-Z850専用デジタルカメラアダプター「TSN-DA850」が発売予定。デジスコシステムも組みやすくなります。久々にデジスコ用定番機種と成り得るポテンシャルを秘めたデジタルカメラの登場です。
※”CASIO””EXILIM”はカシオ計算機株式会社の登録商標です。