インターフェイス
液晶モニターは大型2.5型を採用。画素数は11.5万画素と少な目ですがスルー画面は見やすくピントの山も掴みやすい液晶モニターです。老眼の方も見やすいことでしょう。しかし、再生画面は画質が落ちてしまう点が残念です。 画面の明るさは屋内使用では全く問題ありませんが、さすがに屋外で直射日光の当たる条件ですと明るさを最大にしても厳しいです。遮光フードやモニターフードなど工夫が必要となります。 撮影情報は必要最小限の表示でストレスは感じません。罫線表示も可能ですので、水平出しが容易となっています。
操作性
操作性は例えるならばC-5060に似ている傾向です。各種メニューや設定方法など一度でもC-5060に触れた方なら違和感を感じないかもしれません。AF性能はピントが合いやすく合焦精度も良好です。
応答性に関しては速いとは言えないと感じます。特に書き込み速度は1枚撮影後、また連写撮影後ともに次の撮影体制に入るまで待たされてしまいます。再生画面表示も同様に動作が遅く各種設定画面も他社最新型のレスポンスに追いついていない感じです。後述するように画質がとても良いだけにレスポンスの悪さは残念です。
連写撮影での注意点としてA(絞り優先)モードでは1/30秒以下のシャッタースピードでは切れません。その場合の対処方法としてS(シャッタースピード優先)モードの使用をお勧めします。
画質
まとめ
操作性・応答性などC-5060の800万画素バージョンという印象です。ワイドタイプアイピースとの組み合わせでワイド端からテレ端までケラレなしの撮影、更に煩わしい撮影時のレンズ間調整も不要ですので撮影重視の方に向いています。また、撮影モードにはS,A,M,Pとフルモード搭載ですから腕に自慢のある方も楽しめることでしょう。応答性は犠牲にしても1枚の絵作りにこだわりたい方におすすめです。
【画質モード】 メニューボタン→画質モードでダイレクトに設定可能です。 RAW, SHQ, HQ, SQ1の中から選択します。 デジスコでは後処理の事を考慮し「SHQ」の設定がお勧めです。
【SHQ設定】 SHQでは2種類の解像度が選択できます。
接続可能なアダプターパーツ類
SP-350カメラ本体のレンズ基部にはコンバージョンレンズ接続用のネジが切ってあり、ネジ径は36.5mm強、p=0.75ですのでKOWA TSN-ARC750、KOWA N4300、Nikon FCP-885、デジスコドットコムTA-W1が使用可能です。 豊富な種類のアダプターパーツ類が使用できますので、組み合わせの自由度が高くなっています。 但し、鏡筒が8-10mmほど長い(Nikon E4300比)ので鏡筒衝突には十分注意が必要です。クリアランス調整を確実に行うことが大切です。
接続例
スコープ : KOWA TSN-664アダプター : TSN-DA1、TSN-AR C750