コーワ デジスコ ワールド -KOWA DIGISCO WORLD-
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あの気になるデジタルカメラはデジスコで使えるのか?ケラレ、画質、使い勝手など評価します。
第2回 casio exilim pro EX-P700
作例は下記機材で撮影しています。
作例撮影機材 スコープ KOWA TSN-824M
アイピース KOWA TSE-17HE
アダプター コンバージョンレンズアダプター
LU-60A(ワイド用)
Kenko ステップダウンリング
58→52mm
KOWA アダプターリング 52mm
KOWA TSN-DA1
カメラ CASIO EXILIM PRO EX-P700
雲台 GITZO G2380
三脚 GITZO G1218
評価協力:株式会社デジスコドットコム
レポート
casio exilim pro EX-P700
1.デジタルカメラ概要
EXILIM PRO シリーズ EX-P600 の後継機。エクシリムの最高峰モデル。(2005年7月現在)
高精細有効画素数720万画素CCDの搭載、画像処理プロセッサー「EXILIMエンジン」が作り出す「高画質」と「高速処理」、キャノン製光学4倍ズームレンズを採用、約11.5万画素高精細2.0型TFT液晶モニター、撮影設定など機能へのアクセスのしやすさなどハイエンド機に相応しいスペック。
秒間3枚最大5枚までの高速連写、電源投入後約2秒の高速起動、約0.01秒のレリーズタイムラグなど徹底したクイックレスポンス。
マニュアル設定の変更で得られる撮影効果をサンプル画像で見せる「マニュアルアシスト」、ピント合わせの位置を十字キーで自由に移動できるフリーオートフォーカスエリア搭載など意図した写真が撮れる充実の撮影機能。省電力化を徹底的に見直し「長電池寿命」を実現。
性能、機能、フォルム、操作性のすべてにおいて究極を目指したデジタルカメラ。
 
2.デジスコの適性
カメラ単体では、撮影者の意図に十分応える細やかな設定機能やレスポンスの良さなど最高峰モデルに相応しい仕上がりになっています。
デジスコ特性ですが、使えるアイピースがハイアイタイプのロングアイレリーフタイプ(TSE−17HD/17HE)に限定されてしまいアイピースを替えてデジスコを楽しむことが出来ない点が残念ではあるが、デジタルカメラの豊富な機能は是非使いこなしてみたいデジタルカメラである。だが、豊富な機能がかえって煩雑になる点もあるので、上級者向けのデジタルカメラであると言える。野鳥撮影においては煩雑な点もあるので、手軽に撮影を楽しむというよりは、撮影に専念する方向けのデジタルカメラである。なお、フォト&ビデオアダプターを使用してもケラレが解消されるので、焦点距離は短くなるが明るさの点ではメリットがありこちらも使ってみたいアクセサリーである。


総合評価 ケラレ 画質 連写 起動 扱いやすさ

3.アイピース別ケラレ方
どのアイピースを使っても必ずケラレが出てしまいますが、もっとも使い勝手のいいアイピースはロングアイレリーフタイプとなります。焦点距離が短くなりますが、フォト&ビデオアダプターでも中間域からケラレが無くなり、焦点距離が短くなる反面、従来のデジスコとは違った作風の作品を楽しめます。

●検証スコープ : TSN-824M (TSN-660/TSN-600も同様となります。)
●適性の説明
   ◎ … 全域ケラレ、周辺減光なし
   ○ … ワイド端やテレ端でケラレや若干の周辺減光があるがケラレなしの範囲が広い
   △ … ズーム全域中ケラレ、周辺減光なしの範囲が狭い
   × … ズーム全域でケラレや周辺減光が発生


 TSE-17HE   ロングアイレリーフ (TSN-660/600の場合:TSE-17HD)
TSE-17HE

 TSE-14WE   ワイド (TSN-660/600の場合:TSE-14WD)
TSE-14WE

 TSN-VA1   フォト&ビデオアダプター
TSN-VA1
4.お勧め機材(スコープ・アイピース・アダプタなど)
TSE-DA1 機動性、ピントの歩留まり(被写界深度)、コストパフォーマンスの観点から次の機材をお勧めいたします。
スコープ : TSN-664ED
アイピース : TSE-17HD
アダプター : KOWA TSN-DA1
ショートスリーブ : DA-SS1
KOWA アダプターリング 58mm
コンバージョンレンズアダプター LU-60A (ワイド用)
スコープ写真
casio exilim pro EX-P700 カメラ設定
メニューボタン
撮影設定
設定画面
項目 設定 メモ
サイズ 3072×2304  
画質 高精細  
EVシフト 0.0 撮影時に適時シフト(露出補正)
ホワイトバランス オート  
ISO感度 ISO 80  
AF方式 コントラスト  
AFエリア フリー 設定方法の説明はこちら
測光方式 マルチ 撮影時に適時変更(中央重点と併用)
音声付静止画  
フィルター  
シャープネス 0  
彩度 0  
コントラスト 0  
フラッシュ光量 0  
フラッシュアシスト  
外部フラッシュ  
グリッド表示 水平垂直確認用に設定
デジタルズーム  
撮影レビュー  
アイコンガイド  
左右キー設定 AFエリア A、S、Mモードでは無効
モードメモリ
設定画面
項目 設定 メモ
CASIO EXILIM PRO EX-P700
フラッシュ  
フォーカス方式  
ホワイトバランス  
ISO感度  
AFエリア  
測光方式  
セルフタイマー  
連射/BKT  
フラッシュ光量 入でも可
デジタルズーム  
MF位置  
ズーム位置  
設定
設定画面
項目 設定 メモ
操作音 初期値  
起動画面  
ファイルNo. メモリする  
ワールドタイム 自宅  
表示スタイル 年/月/日  
日時設定 設定内容表示 西暦が1年ずれてます
Language 日本語  
スリープ 1分  
オートパワーオフ 2分  
USB Mass Storage  
ビデオ出力 NTSC  
フォーマット 撮影前にフォーマット
リセット 全項目初期値へ
連射/BKTキー
連写設定は連写/BKTキーで行います。
シャッターを押し続けている間連続撮影する「通常連写」か約3枚/秒最大5枚撮影する「高速連写」に設定します。
ここでは、オートブラケティング(BKT)も設定できますが、特に設定しません。
EXキー
EXキーを押して表示されるEXメニューからは「ホワイトバランス」、「ISO感度」、「測光方式」、「AFエリア」の4つの項目をダイレクトに設定できます。 メニューボタンから設定するよりも素早く設定することができるので、大変便利な機能です。特に撮影時の測光方式変更や後述するAFエリアフリーを設定する時に使用頻度が高いです。
AFエリア フリーの設定
AFエリアはフリーに設定。
メニューボタン→撮影設定タブ→AFエリアから設定できますが、上記の通りEXメニューからもダイレクトに設定可能です。
フリーに設定すると液晶画面にフォーカスポイントが表示されますので、カーソルキーでピントを合わせたい箇所へ移動させます。
SETボタンを押すとフォーカスフレームが確定。このようにフォーカスフレームを自由に移動することが可能です。

※AFエリアをフリーに設定した理由
デジスコセッティングで詳しく説明しますが、CASIO EX-P700ではTSN-DA4が使用困難な為レリーズが使えずカードリモコンの使用が前提となりました。
カードリモコンでは半押しAFロックが効かずピント合焦後即シャッターが切れてしまうので、フレーミングができません。そこで、フリーを選択せざるを得ませんでした。またピントの歩留まりも改善する意味合いもあります。
マニュアルアシスト機能
Aモード(絞り優先AE)、Sモード(シャッター速度優先AE)、Mモード(マニュアル露出)の時、SETボタンを押すと撮影ガイダンスと露出調整バーが画面に表示されます。撮影ガイダンスはDISPボタンで表示、非表示を選択できます。
この機能はMモードの時には感覚的に露出を調整できるので大変便利です。
その他
モードダイヤル 基本的にはAモード(絞り優先AE)に設定。
撮影時状況に応じてMモード(マニュアル露出)にすることもあり。
セルフタイマー/リモコン切替キー リモコンに設定。
フラッシュ切替/カレンダー表示キー 発光禁止に設定。
casio exilim pro EX-P700デジスコセッティング
1.コンバージョンレンズアダプター『LU−60A』を利用
casio exilim pro EX-P700 EX-P700用に用意されているコンバージョンレンズアダプター「LU-60A ワイド用)」を利用し、新発売アダプターリング 58mm、TSN-DA1と接続します。
デジタルカメラ CASIO EXILIM PRO EX-P700
スコープ TSN-824M
アイピース TSE-17HE
アダプター KOWA TSN-DA1
KOWA アダプターリング 58mm
コンバージョンレンズアダプター LU-60A (ワイド用)
2.光学ズーム機能に制限
ワイド用のコンバージョンレンズアダプターを使用した時には、光学ズームは2倍までに制限されてしまいます。(写真上・左)

この制限を解除するためには、カメラ本体レンズ周辺部下部付近にあるガイドピンを押し込んだ状態にする必要があります。今回は紙を丸めてガイドピンを押し込み周りをアルミテープで固定しました。(写真上・中央)

これで4倍ズーム全域使用可能となります。テレ端では写真のようにコンバージョンレンズアダプター先端までレンズが伸びた状態になります。(写真上・右)

3.ズーム位置ごとにクリアランスを調整
ズームワイド側 ズームテレ側
TSE-17HEアイピースでは4倍光学ズームのうち中間域がケラレなしで使用可能です。但し、周辺減光を回避し十分な性能を発揮する為にはズーム位置ごとにクリアランス(カメラレンズとアイピースとの距離)を調整しなければなりません。
また、ズーム操作はアイピースへの衝突の危険もありますので、必ず一番引いた位置で行います。

※写真上・左はズームワイド側、写真上・右はズームテレ側で最適な位置に固定した例です。TSN-DA1の固定位置を参照ください。ズーム位置によってこれだけの差が生じます。

4.カードリモコン使用
TSN-DA4を利用できないのでレリーズが使えない為、EX-P700付属のカードリモコン(WR-4C)を使用します。
シャッターボタン、ズームボタン、SETキー、カーソルキー、MENUキー、DISPキーが装備されています。
カードリモコンのシャッターボタンでは、カメラ本体のシャッター半押し操作ができません。この点が残念です。
「casio exilim pro EX-P700」デジスコでの必要機材
1.スポッティングスコープ
TSN-820M Series/TSN-660 Series/TSN-600 Series
※TS-500 Seriesはご使用いただけません。

2.アイピース
TSN-820M Series
TSE-17HE
TSN-660 Series/TSN-600 Series
TSE-17HD

3.アダプター
デジタルカメラアダプターTSN-DA1ショートスリーブDA-SS1アダプターリングTSN-AR 58mm
コンバージョンレンズアダプター LU-60Aフォト&ビデオアダプターTSN−VA1
※「TSN-VA1」を使用する場合は「アイピース/TSN-DA1/DA-SS1」は必要ありません
撮影サンプル
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作例は下記機材で撮影しています。
作例撮影機材 スコープ KOWA TSN-824M
アイピース KOWA TSE-17HE
アダプター コンバージョンレンズアダプター LU-60A (ワイド用)
Kenko ステップダウンリング 58→52mm
KOWA アダプターリング 52mm
KOWA TSN-DA1
カメラ CASIO EXILIM PRO EX-P700
雲台 GITZO G2380
三脚 GITZO G1218

※”CASIO””EXILIM”はカシオ計算機株式会社の登録商標です。

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