画像解析と基本技術

画像解析と基本技術

画像解析は、FA(ファクトリーオートメーション)や医療、研究分野などで広く活用されている技術です。興和オプトロニクスでは、光学機器と画像処理技術を融合させることで、より高精度な検査・認識を実現しています。本記事では、画像解析の基本技術について、興和オプトロ二クス の製品思想を踏まえて解説します。

撮像技術の重要性

画像解析の第一歩は「正確な撮像」です。興和オプトロニクスでは、レンズやカメラの選定を重視しており、特に以下の点が解析精度に直結します。

  • 高解像度レンズ

微細な傷や異物を確実に捉えるために必要です。高解像度設計により、細部まで鮮明に撮像可能です。

  • 低歪み設計

寸法測定などで誤差を防ぎ、ソフト的な歪み処理の必要がありません。

  • 耐環境性能

工場では粉塵や振動など、撮像を妨げる要因が多く存在します。耐環境性能により、こうした過酷な条件下でも安定した撮像が可能となります。

 

前処理技術

撮像された画像は、解析前に「前処理」が施されます。これにより、ノイズ除去やコントラスト調整が行われ、解析精度が向上します。

  • ・グレースケール変換
  • ・フィルタリング(平滑化・シャープ化)
  • ・ヒストグラム補正
  • ・マスク処理

興和オプトロニクスの画像処理ユニット(KP-VPシリーズ)では、これらの処理をリアルタイムで実行可能です。

 

特徴抽出と解析

画像から意味のある情報を抽出する工程です。

KP-VPシリーズでは、以下のような解析が可能です。

  • エッジ検出:傷や輪郭の抽出
  • 形状認識:部品の有無や向きの判定
  • パターンマッチング:登録画像との一致判定
  • AI-OCR:印字のかすれや欠けを補正しながら文字認識

判定・分類

抽出された特徴をもとに、製品の良否判定や分類を行い、以下のような幅広い検査に対応します

さらに、異常があればすぐに気づける仕組みを搭載。
不具合を検知するとアラートを発信し、対策を迅速に行うことが可能です。
また、「異常」と判定した部分をヒートマップで表示することで、加工不良の見える化を実現。

問題箇所を把握でき、不良品の発生を最小限に抑えます。

 

 

 

 

出力と連携

解析結果は、PLCやロボット、上位システムに出力され、次工程に反映されます。

GigE、CoaXPressなどのインターフェースに対応しており、柔軟なシステム構築が可能です。 

応用事例

  • 食品工場:包装フィルムの印字検査
  • 医薬品:錠剤の異物混入検査
  • 物流:伝票のバーコード読み取り
  • 自動車部品製造:刃先の欠損検出

まとめ

画像解析は、単なる画像処理ではなく、光学技術・AI・制御技術の融合によって成り立つ高度な技術です。興和オプトロニクスでは、レンズ・カメラ・画像処理ユニットをトータルで提供することで、現場に最適な解析ソリューションを実現しています。

 

お問い合わせ

製品やサービスに関する
各種お問い合わせはこちらまで

お急ぎの方は電話でご相談ください

03-6272-5716

電話受付時間:月~金曜日(弊社休業日を除く)9:00~17:30